由緒正しき陰陽師の末裔の家系に生まれたルルーシュ。

そして、そんな由緒ある家系に代々使える式神のスザク。

しかし、只今主従が危ぶまれる危機が見え隠れしている・・・




「なんで君はいつもいつも怠けるんだ!?」

「怠けて無い!!無駄な事に体力を使わない様にしているだけだ!!」

現当主である父親に、客の接待をするように言われたが、ルルーシュは約束の時間に指定された場所に現れず、ルルーシュの式神であるスザクにルルーシュ捕獲命令が下されたのだ。

そして、見つけたスザクと、見つかってしまったルルーシュの追いかけっこが始まったのが今の現状だ。

ルルーシュが生まれた時から傍に居るスザクに、ルルーシュを見つけることは容易い事だった。

「僕に体力勝負で勝とうなんて思って無いよね?」

スザクがにっこりとし、ルルーシュの腕を掴む。

元々体力の無いルルーシュは、かなり息を荒げながら、スザクを睨んだ。

自分の式神ならば逃がしてくれてもいいだろ?とも言いたげである。

「さ、当主様も、お客様も待ってらっしゃるよ。行こう?」

「・・・・・・や・・だっ・・・」

ルルーシュはそう促されても首を縦に振らず、スザクを睨んだまま。

しかし、ワガママな次期当主様に、式神からお説教が飛んだ。

「行かなきゃ駄目っ!!そんな風に雲隠れしてたら僕が嫌いになっちゃうよ?」

その言葉を聞いた瞬間にルルーシュの顔色が一変する。

スザクに嫌われるのがかなり嫌らしい・・・

ルルーシュは本意ではないがと、顔を真っ赤にしながらボソボソと言う。

「済まなかった・・・行くから嫌いにならないでくれ・・・」

「僕がルルーシュを嫌いになる訳ないでしょ?」

スザクは満面の笑みでそう返すのだった。

彼らの主従関係は、もしかしたら既に逆転の位置にあるのかも知れない・・・

=end=


**あとがき**
ごめんなさい、某犬神と犬神使いでパロをやろうとして失敗。
拍手にこれだけ置いてあったことがありました・・・
07.04.17